シーリー、サータ、シモンズをそれぞれ比較してみた!
日本でも有名なアメリカのベッドメーカー、「シーリー」「サータ」「シモンズ」は、ベッド業界のビッグ3とも呼ばれています。しかし実際、どのブランドにどんな特徴があるのか、ご存知ない方も多いのではないでしょうか?今回は、これらのブランドについて、寝心地や構造などを比較してみました。
ふんわりとした柔らかさを持つ「シーリー」
シーリーは、30年連続で全米シェアナンバーワンを記録したベッドブランドです。以前はアメリカンサイズが主流でしたが、近年では日本サイズに統一されています。
シーリーの特徴は、何と言ってもその柔らかい寝心地。圧点の除去と体圧の分散を徹底的に追求しているブランドであり、「雲の上」で寝ているようなふんわり感を実現していると言われます。
その技術のベースとなるのは、「連結コイル」を採用した独自の「ポスチャーテックコイル」です。体の凹凸や体圧に合わせて反発力が変化するため、常に理想の姿勢をキープすることが可能。さらに、複数の素材を組み合わせて体の部位別にゾーンを区切った、「プレッシャーリリーフ・インレー」は寝返りの回数を減らしてくれます。この構造により、沈むべき部分はゆったり沈み、支えるべき部分はしっかり支えることができるのです。
日本人好みの仕様になっている「サータ」
サータは、日本国内のライセンス工場で製造・販売を行っており、より日本人好みの仕様を追求してベッドを製造しています。どちらかというと、しっかりとした寝心地が特徴であり、ソフトなタッチを持ちながらもマットとして必要な硬さを残しています。
マットレスには、各コイルが独立して袋に入っている「ポケットコイル」を採用しており、体を点で支えることが可能です。荷重のかかる度合いによって太さの違う2種類のポケットコイルを使い、腰やお尻部分には太目のしっかりしたコイルを、頭部や脚部にはやや細いコイルを使用するという構造となっています。そのため、体全体がバランス良く支えられ、理想的な姿勢をキープしたまま寝ることができるでしょう。
また、難燃仕様の「ファイヤーブロッカー」を標準装備している点も魅力のひとつです。
寝返りの振動が伝わりにくい「シモンズ」
シモンズは、1870年創業で140年以上の歴史を誇る老舗ブランドです。高級ホテルでも多数使用されており、世界で初めてポケットコイルを開発したメーカーでもあります。シモンズのベッドは、しっかりとした硬めの寝心地が特徴。ひとつひとつのポケットコイルが体にフィットし、凹凸をしっかりと支えます。
特筆すべきは、そのポケットコイルの耐久性でしょう。コイルにはJIS規格のピアノ線と同等の超硬鋼線を使用し、さらにそれを約40%も圧縮してひとつひとつ袋に詰めています。この技術により作られたポケットコイルは、しっかりと体を支え、正しい姿勢をキープさせるベースとなっているのです。
また、振動に強いということも見逃せないポイントです。マットレスの上にボウリングのピンを乗せ、その横にボールを落とすという実験でも、ボールを落とした部分のみが沈み、ピンは1本も倒れなかった、という話は有名です。隣の人が寝返りを打っても振動が伝わりにくい作りとなっています。
「シーリー」「サータ」「シモンズ」について比較してきましたが、いかがだったでしょうか?いずれも素晴らしいブランドですが、それぞれに特徴があり、寝心地や構造が全く異なります。自分がどんなベッドを求めているのかをよく考え、条件にぴったりと合うものを選ぶとよいでしょう。
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