いびきをかくのは枕の高さに関係している?
一緒に暮らしている家族から、いびきがうるさいと指摘されたことはありませんか?他人が耳を塞ぎたくなるほどのいびきは、何らかの病気が原因となっていることがあります。たかがいびき、されどいびき。そのまま放置しておくのではなく、いびきのメカニズムと原因をしっかりと知ることで、適切に対処していくようにしましょう。
いびきをかくメカニズムといびきをかきやすい人の特徴
呼吸をした際に、喉や鼻といった上気道に空気が通り、振動することで音が鳴る症状を「いびき」といいます。「呼吸をしたとき」といっても、目が覚めているときの呼吸では音が鳴ることはありません。では、なぜいびきは睡眠中のみ起きるのでしょうか。
上気道というのは、筋肉で支えられています。人は眠っているときに全身の筋肉が緩むため、上気道の筋肉も睡眠中は自然と狭くなってしまうのです。もともと狭い器官である上気道が、飲酒や肥満、ストレス、加齢などさまざまな要因でさらに狭くなると、空気の抵抗が大きくなって上気道の振動も増えてしまい、いびきが発生しやすくなるというわけです。
枕がいびきの原因になる理由
いびきをかく人は、適切な枕を使用することで症状が改善されることがあります。一般的に、枕が高すぎると気道が圧迫されてしまうためいびきがでやすくなるといわれています。反対に枕が低すぎる場合もNGで、その場合は舌が気道に落ちやすくなってしまうため、やはりいびきの原因となってしまうのです。さらに、高さだけでなく枕の形状もいびきの発生に関係していて、枕の中心がくぼんでいるものや、やわらかすぎるものは、寝返りがしにくいため、仰向けの体勢で眠ることになってしまいます。仰向けの体勢は、やはり喉の奥に舌が落ちやすいため、いびきの原因となることがあるのです。
ベストな枕の選び方
一般的にベストな枕の高さは、上を向いて寝たときに首の傾きが15度ぐらいになるのが理想的だといわれていますが、これはその人の体型や年齢などによっても異なるため、実際はやはりオーダーメイドで枕を作るのがベストです。
もし、既製品の枕で自分にとってぴったりの高さを選ぶなら、まずは普段使っている枕の下にタオルケットを折り畳んで敷いて高さを上げてみます。この方法でいびきがでないのであれば、今の枕よりも高いものを選ぶと良いでしょう。反対に、高さを上げてもいびきがでるのであれば、今の枕よりも低いほうが良いという場合もあります。また、枕を選ぶときには、素材にこだわることもお忘れなく。羽毛や羊毛、綿などのやわらかい素材が詰めものとして使われている枕は、頭が沈み込みやすいので、いびき対策としてはあまりおすすめできません。枕の形状が変わりにくい固めの低反発素材のものを選ぶようにしましょう。
自分のいびきで目が覚めるという人は要注意です。いびきの症状を和らげて少しでも心地よく眠れるように、まずはお使いの枕から見直してみてはいかがでしょうか。
アクセス
〒171-0022
東京都豊島区南池袋1-25-9
Tel.03-3983-6111 Fax.03-3989-0957
池袋駅東口から徒歩3分