日本人の平均睡眠時間はどれくらい?
労働時間の長さと、有給休暇取得率の低さは世界の中でも上位にランクインする日本。それが影響してか、睡眠時間の短さも当然のことながら上位に入っています。このように、世界の国々と比べても圧倒的に少ないとされている睡眠時間は、私たちにどのような影響を及ぼしているのでしょうか。ここでは、日本人と世界の平均睡眠時間を比べながら、その原因と対策を考えていきます。
日本人の平均睡眠時間はどれくらい?
総務省統計局が平成25年に行った調査によると、日本人の平均起床時刻は6時37分、平均就寝時間は23時15分、そして平均睡眠時間は7時間31分という結果が出ています。年齢別の平均睡眠時間は以下の通りです。
・10〜14歳……男性7時間49分、女性7時間36分
・15〜19歳……男性8時間40分、女性8時間30分
・20〜24歳……男性7時間46分、女性7時間37分
・25~29歳……男性7時間43分、女性7時間44分
・30~34歳……男性7時間39分、女性7時間34分
・35〜39歳……男性7時間24分、女性7時間22分
・40~44歳……男性7時間22分、女性7時間03分
・45~49歳……男性7時間18分、女性6時間48分
・50〜54歳……男性7時間21分、女性6時間51分
・55〜59歳……男性7時間27分、女性7時間01分
・60〜64歳……男性7時間44分、女性7時間18分
・65〜69歳……男性8時間03分、女性7時間33分
上記の睡眠時間をみてもわかるように、日本では男性よりも女性の方が平均睡眠時間は短い傾向にあり、働き盛りといわれる45〜49歳が男女とも最も睡眠時間が短いことがわかります。
世界各国の平均睡眠時間は?
OECD(経済開発協力機構)の調べによると、世界各国の平均睡眠時間は、ニュージーランド/513分、スペイン/514分、アメリカ/518分、イタリア/498分、日本/470分という結果が出ています。日本人の睡眠時間は世界的にみてもかなり少ないといえます。
なぜ日本人は睡眠時間が短い
日本人の睡眠時間が世界と比べて短い理由は、やはり労働時間の長さや夜型生活が影響していると思われます。仕事だけでなくそれ以外の楽しみや家族との時間を持つことの大切さが指摘されるようになってはいるものの、日本では未だに夜遅くまで働く人が評価される傾向が根強く残っています。有給休暇の取得率が低いこともあわせて考えると、睡眠だけでなく休息もままならないという社会人が多くいるのが現状です。その影響で、近年は体調不良や心の病気に悩む人が増えていて、働き盛りなのにも関わらず仕事を休まざるを得ないケースが頻発しています。睡眠時間の短さによって被る経済的損失は、決して無視できない問題となっているのです。
睡眠時間が十分にとれないなら、質の高い睡眠を心がけよう
さまざまな理由でどうしても睡眠時間を十分に確保することができないのであれば、短時間で効果的に心身を休ませることができる質の高い睡眠をとるように心がけましょう。「寝る前の食事、飲酒は控える」、「寝る前にストレッチなどの軽い運動をする」、「お風呂でからだをあたためる」、「就寝前のスマホやパソコンは控える」、「音楽やアロマなどでリラックスをする」など、普段の生活にちょっとした工夫を取り入れることで睡眠の質は大幅に改善されるはずです。ぜひお試しを!
慢性的な睡眠不足が続くと、昼間の活動に支障が出るだけでなく、健康面にも悪影響です。元気で心地良い暮らしを実現するためにも、適切な睡眠時間と質の高い睡眠をとるように心がけましょう。
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